映画『ハルチカ』
昨年突然ジャニーズにハマりました。
突然Hey!Say!JUMPにハマり、Hey!Say!JUMPのCDを買いに行ったらSexy zoneのベストアルバムが販売されておりました。その時、ちょうど少し普段より多めにバイト代が入っていたため軽率に購入した結果、Sexy zoneにもハマりました。(チョロい)
上記の理由から、ここしばらくSexy zoneのセンター、顔面人間国宝の異名を持つ佐藤勝利くん初主演映画である「ハルチカ」の公開を待ち望む生活を送っていました。
橋本環奈ちゃんのことも好きなので、ドキドキしながら待ってました。
ぁ゛ぁ゛〜〜大好きな美男美女がスクリーンで一堂に会してしまうどうしよう〜〜!!!!トキメキ心停止で死んでしまう〜〜!!!!就活よりも終活したほうがいいかもしれねぇ〜〜!!!
ところで、私は少女漫画が苦手なヲタクなので、「吹キュン純愛ストーリー」という本作のキャッチコピーに警戒していました。
あ、これはヤバイぞ、と。
真面目に楽器吹いてたかと思ったらいきなり勝利くんか環奈ちゃんが告白しだしたりするのではないか、と。
「おい!部活!部活を一生懸命やれ!なにやってんだ馬鹿!楽器を!楽器を練習しろ!」
みたいな展開になるのではないかと危惧していました。
全くの杞憂です。
全くの杞憂だったんです。いい意味で裏切られました。
ヲタク特有のトークで前置きが長くなりすぎました。本題に入ります。
この映画、吹キュンどころか、ハルタもチカも吹奏楽部の仲間も吹吹吹吹吹吹吹吹吹吹キュンくらいの割合でめちゃめちゃ真剣に吹奏楽やってました。
確かにキュンなところもあるんだけど、本当に真面目に吹奏楽と吹奏楽部に向き合ってました。
突然告白したりもしないしおキッスしたりもしません。めっっっっちゃ爽やかな内容です。吹奏楽部の顧問である草壁先生(小出恵介)が熱血お説教展開とかもないです。ただただ、初心者と経験者が混ざっている部活で起こる葛藤やメンバーのぶつかり合い、日常の練習風景が丁寧に描かれていて、ものすごく好感が持てました。少女漫画チックな展開で若手アイドル出しとけみたいな映画なんだろ?と疑ってごめんなさい…
「恋じゃない。けど、友達よりトクベツ」ってキャッチコピー、恋愛モノじゃないことを踏まえるとミスリードくさいけど、本当にこの言葉そのままです。ハルタとチカの関係は全然恋愛じゃなくて、厚い信頼関係なんだなぁと。2人がペラペラ喋るシーンは意外に少ないです。チカちゃんハルタのことすぐ蹴るし、ハルタくんは結構物静かな子だし。でも、ストーリーが進むにつれて、この2人の間にめちゃめちゃ厚い信頼関係が築かれていきます。ある意味恋愛の上を行くくらいの関係が。ネタバレ避けますが、だからこそあのラストシーンに繋がるんだなあと思いました。
ラストシーンや校長先生への扱い(あんなことしたら廃部になるのでは?!)などちょっとファンタジックなところやツッコミどころもいろいろあるけど、基本的にはリアルでいい意味で地味だなぁと思います。
ハルタ(佐藤勝利)もチカ(橋本環奈)もかなりの美男美女です。もう、スクリーン見ながらそれだけでドキドキしました。でも、スクリーンの中の2人はあくまで普通の高校生です。役所もそうだし、2人がきちんとそれを演じていて、展開もそうなっている。
だって、ぶっちゃけ橋本環奈ちゃんに「吹奏楽部に入りませんか?!」って お願いされたら入るじゃん。
でも全然そうならない。チカちゃんは普通に部員集めに苦労します。「ハルタくんって目立たないけどイケメンだよね〜」と噂されることもなければ「チカちゃんって美人だよな」みたいなのもない。
2人が外見の良さから所謂アドを得るようなシーン、要素が一切ない。
原作もアニメも一切見ず前情報なしだった私。脳内予想では なんやかんや美人・イケメン扱いされている2人が吹奏楽を通してドキドキ・キュンキュン→僕たち付き合いま〜〜す!(ここで流れる脳内BGM 佐藤勝利ソロ曲『好きだよ』)みたいなのが展開されてたんですが、全部外れました。よかった。
2人も、吹奏楽部も、いろんなことにきちんと苦労しています。そして挫折もする。真っ当な部活映画、青春映画だったなぁと思います。
ラストシーン、ツッコミどころもあるけれど、そこに至るまでの過程がものすごくいいです。ハルタがあの行動をする決意をした背景を考えるとグッときました。
そしてこの映画の中で演奏されるオリジナル曲
「春の光、夏の風」がものすごくいいです。吹奏楽やったことないけど、この曲演奏したら楽しいだろうなぁ。
ハルタの佐藤勝利くん目当てで観に行ったけど、橋本環奈ちゃんのチカが個人的にものすごく良かったです。
すぐ男の子のこと蹴るようなサバサバ?したボーイッシュなところのある女の子キャラって3次元にいるとイタくなりがちです。でもチカちゃん全然そんなことなくて、「え?マジで?」というくらい自然。天真爛漫で表情がコロコロ変わって何事も一生懸命でひたむき。橋本環奈ちゃんの声がベタベタの女の子ボイスじゃないのがすごくいい。ハスキーな声とチカちゃんのキャラクターがよく合ってたなぁと思います。(アニメの方は観てないので、アニメ視聴済みの人はまたイメージが違うのかも)
あとは他の役者陣の萌えポイントの話をしておくと、芹沢さん役の恒松祐里ちゃん、キツそうな美人なのに声がめっちゃ可愛いです。好きになっちゃうかと思った。そして、カイユ役の清水尋也くんはTwitterで「ソロモンの偽証の子か!分からなかった!」というようなつぶやきをいくつか見ましたが、私は「渇き。」に出てたのォ?!となりました。「渇き。」で小松菜奈ちゃんに酷い目にあわされてた子です。よいです。そしてヤンキーの宮本くんを演じている平岡拓真くんも可愛い、ヤンキー宮本くん推せます。それから、小出恵介演じる草壁先生がいい人で本当に良かった。先日観た『愚行録』での小出恵介はめっちゃ嫌な奴だったので、いつこいつが悪事を働くかヒヤヒヤしましたが無駄な心配でした。
ハルチカ、正直あまり期待してなかったのですが、とてもいい映画でした。メインターゲット層と思しき中高生以外も楽しめます。何かに一生懸命になった思い出が蘇ったり、あぁ青春いいなぁってなったりします。演奏シーンも素敵なので気になった方は是非、映画館のいい音響で観てください。
橋本環奈ちゃんはいいぞ。