Roll'em!

アイドルを愛でたり映画を観たり自転車に乗ったりします

映画『愚行録』

最近スクールカースト「マウンティング」なんて言葉がだいぶメジャーになってきましたけど、皆さんはそういうの意識する方ですか?

 

リア充とかキラキラ✨とキョロ充とか底辺🙏😇の違い気にして生きてます?自分より高い階級の人が羨ましくてしょうがなかったり、疎ましかったりしますか?恋人がいる人が妬ましかったり、美人💃やイケメン🕺をどこか目障りに思うことはありますか?

 

別に自分とその人が仲がいいなら気にしないかもしれません。でも、一見仲良くしていても自分が相手に踏み台にされている、利用されていると感じたら?嫉妬が強烈な恨みに変わることもあるのかもしれません。

 

キラキラグループにいる人が羨ましいとか、自分はどちらかといえば低い階層にいると意識している人はこの映画がめちゃめちゃ面白く観られると思います。

 

週刊誌記者である田中(妻夫木聡)は名門私立大学出身の田向夫婦とその子供が惨殺された事件を追っています。田向夫婦は経歴も人柄もよく、絵に描いたような幸せな一家と思われていました。しかし、田中が田向夫婦の大学時代の知り合いにインタビューをしていくうちに、田向夫婦それぞれの人間としてかなり汚い部分が明らかになっていきます。様々な方面から恨みを買っていて、誰に何をされてもおかしく無いと思っている人物すらいるのです。田向夫婦を殺したのは一体誰なのかーーー?

 

というのが大体のあらすじです。物語そのものはミステリーなのですが、田向夫婦の大学時代の知り合いである稲村さん👩🏻(市川由衣)の「日本は格差社会じゃなくて階層社会なの。田向さんはそのことに気づいてたと思う」という台詞に端的に現れているように、テーマは『階層』だと思います。

 

階層社会の中で成り上がるために人を利用したり利用されたり、ということがこれでもかというくらいに描かれています。

 

観ている間ずっと😨😨😨😨って表情をしていました。観終わった後は😫😫😫😫って感じです。

 

役者陣が豪華だなっていうのと、自分好みの後味悪そうな作品だなという印象だけで前情報ほぼなし、原作未読で観てきましたが予想通りのえぐさに満足しました。

 

いくつか謎のまま終わった点もあるので原作も読んでみたいと思います。役者陣の演技も物凄くよかったです。田向(妻)、カースト低層の私からしたらめちゃめちゃ嫌な女でした。

 

映像に関しては、光の使い方がすごく上手で印象的なシーンがいくつかありました。田中(妻夫木聡)の妹役の満島ひかりが出ているシーンはすごくよかったです。

 

観終わった後に本屋で原作本の帯見たら「人間の愚行のカタログ」とか書いてあって「ほ、ほんとそれな〜〜😂」以外の感想がなかったです。

 

もし観た人いたら、謎のまま終わったポイントについて話したいですね〜

 

追記:5月某日

映画を見てから気になっていた愚行録の原作小説を読みました。

映画では「階層」がテーマなのかなぁと思っていたのですが、原作はもうハッキリと「他者を語ることで露出する、語り手の素顔」がテーマだなぁというかんじ。テーマというかコンセプトか?

インタビュー形式で書かれていて、映画で妻夫木聡が演じていた男はキャラクターとしては出てきません。出てこないというか、このインタビュー集の聞き手という形で存在。映画はかなりうまく作られているなぁと改めて感心。

もうアウトレイジかよというくらい、全員悪い。映画より明確に、より強く全員が嫌な奴だと感じました。田向夫妻の学生時代のアレコレはもっと深く書かれているし、正直「これはマジで誰に刺されても文句言えないのでは?」というレベル…

自分のことを話すよりも、他人のことを語る上で素の自分が露呈してしまうというのは面白いですね。自分で自分のことを話すよりも、自分の素の部分が出てしまうというのは現実でも同様。自分も気をつけなきゃなと思わされます。本気で。