与太話

いろんな話

私にとっての2019年8月8日〜SixTONESのデビュー発表に寄せて〜

 

「そうさずっと夢に見ていたREALが」


REAL DXを踊る北斗くんの、堅く握られた拳を東京ドームの二階席から見ていた。


8月8日の東京ドーム、遠い遠い席からも、その様子ははっきりと見えた。


とんでも掛け持ち大好き沢山ヲタクこと私は、「どうしても絶対に誰担か決めろ、そうでないと今ここで殺す」と言われれば、

SixTONES松村北斗さんの担当をしております」

と答えるだろう。

 

そう、私は事あるごとに「デビューしろ!」になってしまうスト担だ。

 

北斗くんを好きになったのは、2017年4月16日、ジャニーズ大運動会の日だ。

 

東京ドームでの出来事である。


2016年の秋頃にHey!Say!JUMPを突然好きになるまで、ジャニーズとは無縁の人生を送っていた私の、人生初現場が運動会だった。

 

歴浅ヲタク、いきなり天下一武道会に行くの巻。

 

初めて足を踏み入れた東京ドーム。どこを見渡しても、テレビで見たことのあるキラキラした人ばかりでワクワクしたことを覚えている。


ジュニアにはまだあまり詳しくなく、ハニバタのバックにいた岸くんがとっても可愛いので情報局入ろうかな〜?と思っていたくらいだった。


キラキラした人で溢れる東京ドームに、大人しそうな風貌をした青年を見つけた。

 

確か風磨くんのソロコンのバックにいた、Twitterでよく名前を見るグループの人だ。上下長袖の赤いジャージを着込んでいるが、どこからどう見ても体育なんてサボって保健室で文庫本読んでそうなタイプに見える。


そんな青年が長袖のジャージを脱いで東京ドームを走った。

 

陸上のユニフォームから飛び出している腕も足も力強く美しい。サラサラの黒髪を揺らしあっという間にゴールした彼は、その日MVPとしてインタビューに答えた。

 

図書委員長みたいな彼は脚が速かった。私は心が小学生女児のままなので、足の速い男が大好きだ。

 

最後に行われたショータイムのパフォーマンス。Amazing!!!!!!に揺れる東京ドーム。Twitterですごいすごいと言われていたのはこれか。皮膚で感じるビリビリする空気。場を飲み込むような圧倒的な魅力。

 


「夢はまだまだだがでかくRaiseだ旗 四面楚歌Not a matter Amazing!!!!!!」

図書委員長みたいな青年は図書委員長ではなく、今まで見たどんな人とも違うアイドルだった。


ドームを出る時、強風に背中を押されながら、このグループを推そうと決めた。

火を見るよりも明らかな現場落ちだった。


知れば知るほど北斗くんもSixTONESもカッコよくて、当時田舎の女子大生だったけれど、沢山は行けなかったけれど、現場のたびに何を着ようかなと服を買い、ある時は夜行バスで、ある時は始発の電車で東京へ行った。


その年のキントレはチケットが取れなくて、東京ドームの次に北斗くんを見たのは「少年たち」だった。そこで初披露だったJAPONICA STYLEが大きなチャンスを掴むきっかけになるなんて当時は思いもしなかった。あとこのタイトルの映画を見るために狂ったように映画館に通うとは思ってもいなかった。

 

突然運営に「お前らの席ねえからぁ!」とドラマ版ライフ(懐かしい)のような扱いを受け、ゴミ袋に荷物を預けた謎現場、湾岸ライブにも行った。

 

横アリでジャニーズJr.祭りのSixTONES単独を見たときの衝撃は、JungleをYouTubeで見るたびに思い出す。

大きな会場がとにかく似合う。

湾岸で手を振ってもらったとき、とても嬉しかったけれど、ファンサなんてしてくれなくていいからとにかくデカい会場でバンバン派手にやりたいことやってカッコつけて欲しいなと思った。


持ち前の粘着質な性格で地の果てまでも追いかけるぞと思っていたけれど、2018年の夏サマパラでは正直気持ちが揺らいだ。


私は鬼弱メンタルという可愛らしい一面を持っているので、好きな人が界隈で叩かれていることを知るとメチャクチャに凹んでしまう。


自分が人間の悪意やマイナスの感情に弱いがために、

  • たとえ知ったとしても悪い情報については言及しない
  • まだそのことを知らない誰かがそれを知るきっかけを作らない
  • 誰かが名前を検索したときにマイナス印象を与えるような情報をツイートに載せない

Twitterをやる時これだけは守りたかっただから、サマパラを見たときのモヤモヤした気持ちをツイートしないと決めていたけれど、溜め込むことでそのモヤモヤは加速した。


一時期はファンサがすごいと言われていたのにその日の素っ気なさ、どことなく機嫌が悪いようにも見えてしまう振る舞い。体調が悪いのかな……それとも心ここに在らずなのか……。少なくとも、私はそう見た。そう見えてしまった。


当時、見なけりゃいいのにTwitterで色々言われてるのをわざわざ検索して読んでいた私は一気に元気が無くなった。

 

そんなことない、勝手なこと言うな、絶対に良いもの見せてくれるもんと心の中で呟きながら赴いたTDCホールの信じられないような超良席で、私は元気が無くなっていた。

 

公演そのものについても、楽しい曲も沢山あったけど、共通セトリはあまりにも不利でこれをやる意味合いはどこにあるんだろう?こんな方法でグループを比較させる必要ある?と思ったりもした。


そしてその直後にハシゴで入ったHiHiのサマステがあまりにも良くて、放心状態だった。


あ〜〜デビューしてほしい。

 

なんで?何がまだ足りないの?あまりにもその気持ちが強すぎて、悪いところを探してしまっていた。こうだからデビュー出来ませんという理由が欲しかった。


YouTubeはたまに心配になることもあったけど、結果として大きな躍進のきっかけになった。いい加減で面倒くさがりな私だが、それなりに再生も頑張った。楽曲のパフォーマンスを見るとやっぱりカッコよくて、動画もやっぱり面白い。見るたびにやっぱり好きで、離れられないなと思った。

 

降りるのはやめた。


そんな時、YouTubeアーティストプロモにSixTONESが抜擢される。JAPONICA STYLEのMVが作られた。物凄くかっこいい。アーティストプロモの凄さがすぐには分からなかったけど、圧倒的にマネーのパワーを感じる広告展開にたまげた。

 

すげー!めっちゃすごいんじゃないのこれ?!

 

どちらかと言えば出不精だが、仕事終わりに広告を見に都内へ行ったり、休みの日も広告見たさにでかけた。

 

気が狂って広告の写真をインスタのストーリーにバンバンあげた。ヤッホー!友人達よ見てくれ〜!これが私の好きな人だよ〜!!!

 

世間がSixTONESに気付き始めているのも感じた。悩んでいる場合ではないなと、気持ちが完全に切り替わった。


絶対にデビューしてほしい。


ここまで来てデビュー出来ないなんてない。やらないなんてない。あの時、もっと応援すれば良かったなんて後悔絶対にしたくない。

死ぬ時には我がヲタク人生に一片の悔いなし、になりたい。そう思った。

 

セブンイレブンさんとのコラボ動画が上がればセブンに走った。数字。油田とか持ってる訳でもない、ただの貧乏OLだけど自分に出来る限り数字に貢献したいと思った。(セブンの金のシリーズのときは、動画が好きだったのと商品がめちゃくちゃ美味しかったのと電子レンジで温めるだけで良い手軽さにやられて食事がハンバーグとビーフシチューとビーフカレーのローテーションになった。)

 


そして来たる2019年、平成と令和をまたいだ

CHANGE THE ERA -201ix-

 

予習派人間なので初日にセトリを確認した瞬間、これは一度では足りないと思い急遽増やした。正解だった。コンサートとしてのまとまりが2018年より格段に出ていて、それでいて新しいものを沢山見せてくれる。

 

痺れた。とにかくカッコいい

 

私が昨年の夏に抱いた気持ちは、見たように思ったものはなんだったんだろう。あの時の不安は完全に払拭された。完璧に、全力でぶつかってくるようなパフォーマンス。挑戦的な姿勢。

やっぱりSixTONESが、北斗くんが好きだなと思った。


宮城の追加公演が発表された時、何が何でも埋めるぞみたいな気持ちになったけど最早そんな必要はなかった。

 

私が意気込むまでもなく、その公演はメチャクチャに倍率が高く、チケットは手に入らなかった。

 

夏の現場がなく不安に思っていた最中に、ジャニーズJr.の東京ドーム公演が発表される。

 

見なければならない。

東京ドームで、初めて北斗くんを好きだと思った場所で北斗くんを、SixTONESを見たい。

 

奇跡的に同行させてもらえることが決まり、私は炎天下の中、東京ドームへ足を運んだ。本当にありがとうございます。

 

デビュー発表は正直しないで欲しかった。デビューは発表して欲しい。でも今日この場所では違う。怖かった。

 


いろんなグループを見て、いろんなグループを、いろんな人を好きになってしまった。

 

綺麗事でしかないけれど、みんな幸せになって欲しい。みんなが集まる場所で、アイドルもファンも感情がメチャクチャになるのは嫌だ。始める10分前くらいから「怖い〜…」しか言えなくなっていた。

 


オープニングを見て察した。これ、やるわ。これ、多分やる。

 

あまりにもSnow ManSixTONESが特別扱いを受けている。

 

少なくともどちらかは今日デビューを発表する。

 

気が気じゃなかった。正気でいられなかった。複雑な心境だった。

 


一曲目がCan do! Can go!でみんなあそこの階段から出てくるだろ〜みたいな予想が的中し、これが競馬ならなぁ〜とか思いつつ、不安片手にパフォーマンスを楽しんでいたが、ついにMCになった。怖い以外の日本語が頭から飛んだ。

 


ついにその時が来た。

 

スクリーンに映し出されたのは「同時デビュー」の文字。

 

初めてお会いした方との連番だったのに声を出してわんわん泣いた。手が震えた。

 


あぁ、良かったと安堵する気持ち、ヲタクとしてずっと願っていた事が叶った喜び、それと同時に今この場所で?という気持ちと、他のグループにいる好きな人のことと、今この場所にいる他のファンのことと、色々な事が脳裏をよぎった。給食の残飯で牛乳と味噌汁が同じ容器に入ってるみたいな、そういう気持ちだった。

 


その場にいる正しい方法が分からなかった。

 

今日この場所に居れてよかったと思うと同時に、言葉にできない感情が渦巻いていた。


終わった時に、連番して下さった方が優しかったのが本当に救いだった。

 


帰りの電車で見たTwitterにはいろんな意見があふれていた。どれも本当だと思った。

 


コンサートとして、場として、あの日の東京ドームに思うことは沢山ある。

 


でも、あの日、あの場所で花束を抱えていた北斗くんの凛とした美しさ、終盤大勢のメンバーで披露する曲でひときわ大きくステップを踏んでいた足、滑らかな動き、その動きに華を添える様に揺れる髪の毛、そして何よりREAL DXで硬く握り締められた拳とその眼差しを見たら、出てくる言葉はこれしかない。

 


おめでとう。

 


松村北斗さん、SixTONESでのデビュー本当におめでとう。

 


表現できる場がもっと広がりますように。

やりたいことに沢山挑戦できますように。

SixTONESと北斗くんの、6人のこれからをずっと見届けられますように。

 


ずっと好きでいるので、ずっと好きでいさせてください。

 


私がファンになるよりもずっと前から重ねてきた努力でやっと立ったスタートライン。そこから走り出した景色が素晴らしいものであるように応援したい。

 

あの日見たものや感じたことは一生忘れない。忘れないまま、これからもヲタクとして生きて行く。


だから早く単独コンサートしてね東京ドームで!!!!!!今度は純粋にギャーーーーーー楽しいかっこいいーーー!!!!!!で見るから!!!!!!

 


Amazing!!!!!!な6人に幸あれ。